オフィス清掃からジーコのアシスタントコーチに。アーサー・パパス新コーチの哲学とエピソードをご紹介。

13日の新体制発表会でマリノスに加入することが明らかになったアーサー・パパス新コーチ。彼の経歴についてはすでに有志によって日本語版Wikipediaが整備されていますが、これに補足する形でいくつかエピソードをご紹介したいと思います。

運動学学士として大学を卒業したパパスコーチは、オーストラリア国立スポーツ研究所(AIS)でコーチを務めたところから指導者キャリアをスタートさせますが、『Neos Kosmos』のインタビューでは当時のことを次のように振り返っています。

「あの時私はAISの奨学金を受けながらコーチをしていたが、支給されるお金は生計を立てていくのになかなか大変な額だった。初めのうちはヤン・フェルシュライエン(オランダ人指導者。当時オーストラリアU-17・U-20監督、元ジェフユナイテッド千葉監督)は気付きもしなかったが、朝会うようになってからは“こいつ、相当疲れているな”と思っていたことだろう。その頃の私は深夜までオフィスの掃除をし、それから朝5時に起きて、若い選手に見せるための試合のビデオを編集していたんだ。私はこの仕事が好きだし、ずっとしたいと思っていたことだ。ああいったことは最終的にいい経験になったよ」

その後パパスコーチはオーストラリアでオークリー・キャノン(2部)、ニューカッスル・ジェッツ(1部)を率いた後にインドへと渡り、U-23代表とパリアン・アローズ(Iリーグ=1部)を同時に指揮するなど活躍。その後2013年からはデンポ(インド・スーパーリーグ=1部)のアシスタントコーチに就任し、ジーコ(現鹿島アントラーズテクニカルディレクター)に師事しました。デンポでの日々については次のように語っています。

「ここ(インド)に最初に来たときは想像すらしなかったことだが、ジーコのような手腕のある存在と働けるチャンスが得られてとても興奮していたよ。オーストラリア人コーチとしてキャリアのうちにこのような経験ができるチャンスは滅多にないから、このチャンスを最大限に活かすことにした」

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