CFGの傘下クラブであるニューヨーク・シティFC(NYCFC)にブラッド・シムズ氏がCEO(経営最高責任者)として加わることとなり、マリノスにも関わる業務を担当する可能性が『Crain’s Cleveland Business』によって伝えています。
シムズ氏はクリーブランド・キャバリアーズ(NBAチーム、過去にレブロン・ジェームズが在籍)で上級役員として経営に関わっており、同メディアによれば彼は着任してから2年連続でキャバリアーズの収入を2ケタパーセント増加させた手腕の持ち主のようです。
これまで22年間スポーツビジネス業界で活躍してきたシムズ氏ですが、彼自身は熱心なサッカーファンとのこと。NYCFCではCEOを務めますが、同時にCFGの世界戦略チームの一員にも加わり、チケッティング、プレミアムシーティングやホスピタリティなどを含む顧客サービスの最適化について監督する立場に就くとみられています。
参考までにクリーブランド・キャバリアーズのプレミアムシーティングを簡単に紹介すると、VIP向けのボックス席はもちろんのこと、ロッカールームから出てくる選手たちを見ることができる位置にラウンジが設けられていたり、高級感溢れるメンバー専用のバーが用意されているなど、メンバーシップの差別化が図られています。
またメンバー同士の交流が行えるスペースも用意されているので、この場を起点に新たなビジネスチャンスが生まれる可能性も考えられます。この点については『サッカーキング』で紹介されている「マリノスを通じたビジネスチャンスの拡大」という取り組みにも重なる部分があります。
今後シムズ氏がどこまでマリノスの経営に関与するのか今のところ定かではありませんが、CFG傘下クラブとしてビジネス面にテコ入れが行われるかもしれません。それによってクラブの収入が増えれば当然チームの強化にも繋がってくるので、決して小さな話ではないでしょう。