“アンジェ流”アタッキングフットボールのカギ、そして目標とは?ポステコグルー監督自ら語る。

スポーツアナライズ分野の企業であるHudlが22日にウェブセミナーを開き、アンジェ・ポステコグルー監督が講師として迎えられました。

オーストラリアなどで数々の経験を積んできたポステコグルー監督は、このウェブセミナーでマリノスでの指揮について語ったとのこと。『Sydney Morning Herald』が伝えてます。

「数年前に父を亡くした。私のチームがプレーしている間、父がメインスタンドにいるかのように振る舞って考えてみるんだ、“果たして父はこのチームを観て喜ぶだろうか”と。それこそが、私がしてきたすべてのことのルーツだ」

「ポゼッションは大事だし、パスの多さも大事だ。しかしそれだけでは意味がない。理由もなくボールを持ったところで成功はしないし、エキサイティングでもないからだ。最終的にはゴールが決まることが大事なのであって、それこそ何よりも私が喜ぶことだ。私は毎年“他のチームよりも点を取れ”と言っている」

オーストラリア時代とマリノスの違いについて、記事内ではディフェンス面でのポイントを挙げています。曰く、マリノスは相手陣内深く(相手のディフェンシブサード、すなわちマリノスから見たアタッキングサード)でのボール奪取から13ゴールを決めた点や、それが転じてマリノス側のペナルティボックス侵入数およびマリノス側ディフェンシブサードでの相手のパス数を最少に収めていたとのこと。

「我々はアタッキングサードではプレスを特に強めたい。ゴールキーパー、4バックとホールディング・ミッドフィールダー(注:原文では複数形のため、中盤の底≒ダブルボランチを指すと思われます)には勇気を持ってプレーしてほしいし、もしかしたら彼らのコンフォート・ゾーン(気持ちよくプレーできるエリア)から出していることだろう。他方、ストライカーには守備に走るようにさせている。大抵はチームがボールを持っているときに活き活きするのがストライカーなので、すらすらとできることはそう多くないが」

「私の信条はこうだ。選手たちに賛同させ、目的意識を持たせて、前からボールを奪うことができたら、より多くのチャンスを得ることができる」

また、ポステコグルー監督はコーチングスタッフとメディカルスタッフに一定の独立意識とチャレンジ精神を求めていることや、1974年のワールドカップ・西ドイツ大会でオランダ代表が見せたトータルフットボールを思わせるスタイルこそが彼の理想でありながら、その域にはまだ遥か遠いと言及したようです。

https://www.smh.com.au/sport/soccer/would-he-enjoy-watching-this-how-ange-postecoglou-measures-success-20200422-p54m66.html

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