「素晴らしい日だった。だが…」。ポステコグルー監督がペップ・シティに“真っ向勝負”を挑んだ理由。

アンジェ・ポステコグルー監督が自身の哲学や日本のサッカーについて語った『Optus Sport』のインタビューに関連して、今年7月に行われたマンチェスター・シティとのフレンドリーマッチ、そしてCFGと提携しているメリットについて語るインタビューもリリースされました。

シティとの対戦を経てどのように振り返っているか、そしてどのように対抗しようとしたかなど、このインタビューからもポステコグルー監督の哲学を垣間見ることができるので、ご紹介したいと思います。

「人々は“あの試合はプレシーズンのフレンドリーマッチで、対して真剣でもなかった”と言うだろう。ただ、敢えて言わせてもらうが、ペップ(・グアルディオラ)に率いられたチームが果たして何回ポゼッション率で相手に上回られたことがあるかを考えてみてほしい。“ポゼッション率なんて何の意味もない”と言われるのを聞くが、私はそうは思わない。特に、後方ではなく重要なエリアで、そして相手に脅威を与えるところでポゼッションができていれば、だ」

「ただ、(マンチェスター・)シティのような相手やペップのような人物に率いられたチームを相手にするときは、少しの勇気と確信が必要だ。なぜなら、あまりにもうまくいかなかったときに大きく晒される恐怖がピッチ上に存在するからだ。そうした類の恐れ、おののきは多くのチームを挑戦することから遠ざけ、その結果シティの手のひらの上でプレーさせられる。シティはほとんどの試合で優位に立てることを知りながらプレーしているんだ」

シティは自分たちに質的優位性があるのを分かっているからこそ主導権を握れる…という私見を語りつつ、自陣に引いてカウンターを狙ったり偶発的なことも起こり得るとしながら、ポステコグルー監督は次のように続けています。

「ほとんどの場合、試合が始まる前ですら、シティにはアドバンテージがある。(プレシーズンマッチから)何かを見出すチームがあるかどうか、私には分からない。私が確信しているのは、シティに限らず、ゲームを支配したがるチームに挑む手段はあるということ。つまり、彼らに勝つ方法ということだ」

ラヒーム・スターリングが「僕が見た中では、後方から組み立ててくるチームとして彼ら(マリノス)はおそらくベストチームのひとつだし、いいフットボールをしていたよ。だから僕らにとっては素晴らしいテストになった」とコメントし、試合前にはグアルディオラ監督が「(プレシーズンにおいて)ベストな試合になるだろう」と発言した試合でしたが、一方でポステコグルー監督はあくまでも勝利を目指していたようです。

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