新生マリノスを取り巻く“変化”の数々。ポステコグルー監督がもたらし、そして得たものとは。

 

25日に行われたJ1リーグ開幕戦を1−1で終えた、アンジェ・ポステコグルー監督率いる新生マリノス。この試合について、『The World Game』はポステコグルー監督が採用したシステムの変化から、彼を取り巻く環境の変化に触れています。

ポステコグルー監督といえばオーストラリア代表で採用していた3-2-4-1の印象が強く、実際にそのシステムを採用してサッカルーズ(オーストラリア代表の愛称)をワールドカップ出場へと導きました。ただ、同メディアによれば3-4-2-1を採用することはオーストラリア国内でもしばしば批判の対象となっていたといいます。

また、「マリノスでもオーストラリア代表と同様のシステムを採用するのか」というのは日本国内でも話題のひとつとなっていました。しかし、2018シーズンの緒戦においてポステコグルー監督が採用したのは4-1-2-3(逆三角形型の4-3-3)を基調としたシステムでした。

「去年のマリノスは1人の10番(トップ下)と2人の6番(ボランチ)を置いてプレーしていたけど、今シーズンは1人の6番と2人の10番に3トップ、あるいは1トップと2人のワイドプレーヤーでプレーしている。

高いラインを引いて、より攻撃的になったね。(ポジションの)ローテーションもたくさん行っている。後ろには4人がいて、リーグに衝撃をもたらす最良のチャンスを与えるためにデザインされたシステムに仕上がっているよ」

こう語るのは、サッカルーズでもポステコグルー監督の指揮下でプレーしたミロシュ・デゲネク。彼は次のようにも話しています。

「ボス(ポステコグルー監督)の下で僕らがプレーしているフットボールのスタイルは、他のどのJリーグクラブとも大きく異なっている。すごく優れているし、ピッチの上に立っていても本当に気持ちがいいものだよ。

おそらくリーグで最も強いチーム(セレッソ大阪)と対峙して、相手のホームグラウンドでそのスタイルを見せた。結果はポジティブだったけど、前半のうちに相手を仕留めておくべきだったね。ただ概して言うと(選手の)みんなはハッピーだったし、ボスもまずまずという感じだった」

デゲネクによれば、マリノスの選手たちは通訳を介して伝えられるポステコグルー監督のメッセージを受け取り、そして彼の下でプレーするのを楽しんでいるとのこと。また、ポステコグルー監督自身もクラブチームの現場復帰に対して喜びを感じているようです。

「彼はトレーニング中に笑顔だし、ここ(マリノス)にいることを楽しんでいるのは明らかだね。(代表チームとは)異なる環境で、毎日常にフットボールに囲まれている。彼は彼自身が愛することができているから幸せなんだ。

彼がここにいてくれることが僕を大いに助けてくれているし、もしかしたら僕も少しは彼の力になれているかもしれない。自らが為すことに対して、彼は本当に準備を重ねてきているよ。今年は興味深い結果が出て、多くのポジティブなことが起こるだろうと思っている」

https://theworldgame.sbs.com.au/article/2018/02/28/postecoglou-attack-change-back

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