ポステコグルー新監督はCFG幹部の肝入り。豪代表監督辞任から今日までの経緯、そして今後のプランとは。

 

アンジェ・ポステコグルー氏のマリノス監督就任が19日に発表されましたが、公式にアナウンスされた11時前後から、ポステコグルー氏の母国であるオーストラリアを中心に各国でも報道がなされています。

第一報となった『Herald Sun』が特に詳説しているので、このメディアの記事を中心にいくつかの情報を補足していく形でご紹介します。

同メディアによると、CFGのグローバル・フットボール部門のマネージングダイレクターを務めるブライアン・マーウッド氏とマリノスの古川宏一郎社長が2週間前にメルボルンでポステコグルー氏と交渉し、その場で概ね合意に達していたとのこと。

ちなみに、マーウッド氏はCFGがメルボルン・ハート(現メルボルン・シティ)を買収した2014年1月からポステコグルー氏の動向を追っていたようで、彼がオーストラリア代表監督を辞任して間もなく接触したそう。マーウッド氏は本件に際して「アンジェをマリノスの監督に任命することができて嬉しく思う。我々がここ数年で行ってきたアプローチを継続し、我々のプレーに更なる厚みを持たせるには彼が適任だと考えている」とコメントしています。

そんなポステコグルー氏には中国のクラブもオファーを出していて、『AAP』によれば上海申花が接触していた様子。また、ポステコグルー氏自身はオーストラリア人として最初の成功者となるべく新天地をヨーロッパに求めていましたが、CFGとマリノスの長期的な戦略と安定性に惹かれたため、ヨーロッパ行きを先延ばしにして横浜で指揮を執る決断を下しました。

マリノスのシーズン始動を前に、ポステコグルー氏は来年1月にマンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督によるトレーニングを数日間見学するとのこと。この“実地研修”など、CFGはポステコグルー氏を手厚くサポートする体制を整え、オーストラリア国内ではメルボルン・ビクトリーを率いた2013年以来、海外では2008年にパナチャイキ(ギリシャ)を率いて以来10年ぶりとなるクラブチームの指揮をバックアップするようです。

なお、契約について『Herald Sun』は複数年であると伝える一方で、『SPORT24』は「1年契約にサインした」と伝えています。ただし『SPORT24』はマリノス公式ウェブサイトを基に記事を制作しており、マリノス公式サイトは「来シーズンの監督として」と記述しているため、これを1年契約と捉えた可能性があります。

http://www.heraldsun.com.au/sport/football/socceroos/ange-postecoglou-to-be-appointed-head-coach-of-japanese-giants-yokohama-f-marinos/news-story/f4534bd6f96175a018f5ffcbb7874a1f
http://www.heraldsun.com.au/sport/football/ange-postecoglous-new-job-underlines-how-disillusioned-he-must-have-been-with-ffa/news-story/e1d149f7b10dfe01fb8b7931d29bdacf

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